e-sportsの強さが国全体で向上する方法について

 まず答えから「人口が増える」です。

 

 

 まあスポーツも美術業界も音楽業界も勉強も、全てそうなんですけど、なんらかの技術を全体的に向上させたいのなら人口が増える以外に方法はありません。

 

 なぜかというと、個人で技術の向上を試行錯誤することはできるんですけどそれには限界がありまして、結局のところ全体層そのものをパワーアップしなければ、成長速度が遅いんですよ。じゃあどうやって、全体層を? →人口増加です。

    互いに切磋琢磨をして強くなるのが通常のプロセスな訳で、一人で勝手に強くなれるやつは範馬勇次郎かネテロみたいな才能か努力超人しかいないわけです。

 

 じゃあそんな一握りの特殊な才能(努力をモチベーション高く続けることも含む)を持っていない一般人の人たちも強くなるにはどうすればいいのか。人口を増やす以外にありません。なぜなら普通は対戦を通して強くなっていくからです。

 スポーツでも、絵かきでも、演奏でも、誰かと対比をして、誰かと比べ、誰かを越えようとするから技術が向上するわけです。対戦相手がいなければ試合もできないし、人口が少なければ新しい技術の発見などはどうしても時間がかかるわけです。

 

 そこに、個人のマナーが悪いだとか、ゲームのやり方(初心者殺しのような)だとか、それらのクソみたいなつまらない出来事が技術向上に悪影響を及ぼすことはほぼありません。なぜなら、どのゲームにも初心者殺しは存在するし、個人のマナーがよろしくないゲームはいくらでも前例がありますから。

 

 人口増やせないけどみんなで上手くなりたい!どんな方法があるかな?

 上手い人の配信かな!?みたいに思ってたら、まず人口増やせない現状の時点でそれの発展速度には限界値があるんで諦めてください。それよりもその国のesports経済市場を盛り上げるのが早いです。

 

   まあ、現在の世界では幸運なことにインターネットがあるので、昔に比べれば成長速度の差は出づらくなっていますが。

   情報の共有ですね、もちろん全世界すべての情報が共有されているわけでも公開されているわけもないので、限界はあります。

 

   例えば世界100位の強さを持つ国は、1位を真似ることができるので98位や95位を追い抜きやすいです。けれど、世界一になれるかって……無理っすよね。なぜなら情報量、そして才あるものの誕生が、人口的にキツイから。

 

 

「こういう戦術が流行ってて、日本人はそれに向いてないから〜」

   そんなものは甘えに過ぎないし、

   レベルの低い国はその戦術を知らないものや、知っていても実行に移す人数が少ないor高い水準でその戦術を使いこなすチームが少ない→切磋琢磨が存在しない、比較が存在しない、強くなるわけがないんすよね。

 

 

 逆に言えば、人口を増やせるきっかけを作るなにかがあれば発展します。

 例えば、世の中にはモチベーション超人が時々業界に生まれます。その人達は勝手に練習して勝手に強くなっていきます。日本で技術向上できないなら海外と交流を持ってどうにか向上していきます。

 4dNという昔のプロゲームチームは、その当時圧倒的すぎて、甲子園優勝校と小学生の野球部が戦っていると評されるほどには差がありました。

 そんな彼らは日本では練習相手がいないので、結局世界で勝つことは(かなりすごい成績を残してはいるんですが)できませんでした。優勝こそしていないものの、海外大会で結果を出して名前を覚えられるまでにはなっていたので、それは日本のプレイヤーに活気を与えたでしょう。

 

 つまり、それらが影響を与えたのは人口の増加と、彼らのようになりたいという強いモチベーションの増加ということになります。

 

 これらは人口の増加+ガチで技術向上を狙おうと考える人たちを増やしたわけです。いわゆる、スターやアイドルというやつですね。

 こういう存在が絶対にいつかはどの業界も生まれます。今で言えば将棋の藤井さんですね。ちなみに彼のおかげで将棋連盟が人口の低下を嘆いていましたが、子供の将棋倶楽部が盛んになっています。

 では話を戻して、人口を増やせるきっかけですが、こういう存在に自分たちがなれればいいんですよね。

 どうすれば個人がe-sportsの強さを国全体で向上させられるのか。

 

 自分たちが一番強くなろうと努力をすることです。まあ、一番取れなきゃ意味ないんですけど。もしくは配信でもして、人口を増やそうと努力することですね。

 まあ、結局日本一取るのが難しいとか言ってる人たちは、日本のe-sportsが弱いとか嘆く前にもっとゲームを布教させましょうって話です。

 

 

 おそらく勝手な予測ですが未だに納得していないであろう人達がいるのでもっと具体例を出しましょう。

 

 偏差値50で倍率1.1倍の学校と、偏差値50で倍率100倍の学校があるとします。どちらが難しいでしょうか。

 これで両方偏差値50なら難易度変わらねえ。とかいう人を説得するのは僕では無理なので諦めます。(ちゃんと書くと偏差値50に近い人達が難易度変わるだけなんですが、難易度は基本的には上がるものと考えて良いでしょう)

 もし、そうでないのであればもう分かっていただけたでしょうか。仮に初心者ばかりが増えようと、人数増えたほうが基本的にレベルって向上するんですよ。なぜなら、お互いに競争するからです。

 他の例としても、週刊少年ジャンプ週刊少年サンデーはわざわざ別れさせています。競争させたほうがより互いに強め合うからです。ユニクロとGUも一緒ですね。合体させて巨大な一つにするよりも、競争させたほうが互いに有益だから別れています。

 このように、競争させたほうがお互いに試行錯誤する量が増えるのでレベルは上がります。

 

 だから人口が増えるとレベルが向上するんですよ。

 

 

 ぶっちゃけ人口増やすなら学校の体育の時間みたいな感じで授業にe-sportsの時間を作るのが早いですよ。ネタじゃなくて。

 

 みなさんラグビーのルール知ってます? 私はマジで知らないんですけど、ラグビーっていう競技の名前は知ってるんですよ。

 なんでかっていうと学校にラグビー部にがあったり、単純にニュースで流れてたりするから名前ぐらいは知ってるんですよ。

 それで、私はラグビーに興味全然ないんですよ。試合をみたいとか一切思わないんです。ルールを知らないから

 ゲームなんてルール知らなかったら意味不明の連続ですよ。見たいとも思わないし、遊びたいとも思わない。興味津々な人なら話は別ですが。

 だから、結局ラグビーの人口は増えるのかって言ったら増えないんですよ、名前ぐらいは知っててもルール知らないから。でもバスケとかは増えますよね? 

 だって体育でやるからルール知ってるんですよ。公園で小学生がボールとゴールあればとりあえずシュートうちたくなりますよ。それがスタートになるわけです。

 

 まあそんな感じで人口増やしたいならとりあえずルールを教えたほうがいいです。だから学校教育とかっていうのは実現不可能にせよ、ルール教えたら真面目に人口増えます。すると、e-sportsの強さが国全体で向上します。

 

 

 他に方法がないかって? 強いて言うなら上級者たちが、中級者や初心者たちにきちんと丁寧に教えることですね。つまり、全体のレベルを底上げするわけです。上の方でちょっと否定しましたけど、地道な努力の一つです。手っ取り早くないだけで。

 

 さらに数学的に考えるなら、中級者を上級者にあげるのではなく、初心者を中級者に上げたほうが全体的に強くなりますね。実際に数字を使って試してみてはいかかでしょうか。

 

 別の方法はとりあえずマクロ的視点は思いつきませんでした。誰か考えついたらコメントください。多分ないような気がしますが。