撃ち合いで勝つためには

 AIMと撃ち合いの言葉の定義から始めたいんですけど雰囲気で感じ取ってくれればいいです。

 

 AIM照準を合わせる技術

 撃ち合い→総合的な技術を駆使した敵の人数を減らす手段

 

 撃ち合いは以下の技術が複雑に絡み合っています。 

  1.マウスさばき+キーボードさばき

  2.プレイ環境

  3.状況

  4.集中力

 この四つです。すべてのFPSに通じるのは1.4.だけです。そして、この1.4.AIMの強さ75%ぐらいを占めている……かも。

 

 1.マウスさばき

 

 マウスさばきはこのように細分化できます。

  『距離』

  『方向』

 です。

画像1

 ご覧のように、AIMの定義が照準を合わせる技術だと考えると、大まかに八方向+距離(短・中・長)どれだけ繊細にマウスを動かせるか、と捉えられます。

 AIMというのは、腕や手首の腱、筋肉をどれだけ正確に動かせるか、みたいなニュアンスで考えても構いません。

 だからローセンシというのは腕を正確に動かせない運動音痴でもできます。ハイセンシできる人はたぶん手先が器用か運動が得意かも。

 

 ここで一つ問いましょう。

 

「どんなAIMが苦手ですか?」

「遠いところにビュンって飛ばすAIM」 

 これでは曖昧です。

 

 あなたは『どの方向』の『どの距離』のAIMが苦手なんですか?

 苦手な方向を知っていますか。

 苦手な距離を知っていますか。

 その苦手な部分をどう改善するのかが、AIMが強くなるのに必要な過程なのです。 

 これが一つ目、マウスさばきになります。みなさんが普段、どのようにAIM練習をしているのか分かりません。ですが、この質問が胸に響くことを願います。

 きちんと練習したい方向練習したい距離で鍛錬していますか?

目の前に現れた練習台に対して瞬間的にAIMを動かす』

 これでは効率が良くありません。

 人は、自然と得意な方向や距離で練習をしてしまうものなのです。

 しかし、それでは意味がないのです。

 

 動かない的を自分の好きなように1万体撃つよりも

 右の短距離100. 中距離100.遠距離100.

 左の短距離100. ―――――。

 

 みたいに分類して練習したほうがいいですもちろん斜めも上下も。

 

 また、じんわりとゆっくり動かし続けるAIM(トラッキングAIM)

  と

 ビュンって動かすAIM(フリックAIM)でも得意不得意が分かれたりします。

 それも練習。

 

 自分でAIM練習をして思いませんか、どっち向きに動かす方が得意だなって感覚。

 人は体に対して向かう方向が得意な人が多いです。右利きなら左側、左利きなら右側ですね。腕の筋肉が引く方向へ力を込めやすくなっているからでしょうか。

 

 今一度、思い返してみてください。そして苦手な方向苦手な距離が分かったなら、自分の苦手なことを練習するようにしてください

 

 『苦手なことを分析して、苦手なことを練習する。

  得意なことを分析して、得意なことを自分の武器にする。』

 

 これが大事です。ゲームじゃなくてもなんでも

 

 キーボードさばきについて

  ゲームによって異なるので説明が難しいです。ここは省きます。

 

 余談. 

 もしかしたら、いわゆるあなたの得意なポジションお気に入りの必勝ポジションは、上記の理由(自分の得意なことを武器にしている)からかもしれません、たぶん。

 あくまでAIMに関しての話をしているように見えますが、これは立ち回りについてもそうなんです。あなたは、得意な立ち回りをすると相性が良いポジションを好んでいるのかもしれない

 

 

 2.プレイ環境

 

 極端な話すっげえ高い机とかすっげえ低い机でやるとやりづらいっすよね。そういうことです。

  キーボードを置いてる向き、体との距離。

  キーボードはテンキーレスにしなくてもいいのか。

  モニターとの距離は、明るさの設定は……。

 そして、これらは常に均一にします。日によって環境が変わらないようにしてください。なぜなら、なにが理由で負けたのか分からなくなるからです。

  もしかしたらキーボードの向きが悪かったから負けたのかもしれない。

  もしかしたらモニターの明るさが高すぎて負けたのかもしれない。

  もしかしたら……。

 自分に対して言い訳のできる環境を排除してください。

 そうしないと負けた原因が分からなくなります。プレイの内容にだけ集中したいのに外的要因に惑わされてどうする。回線の良し悪しもそうです。

 設定を変えることは悪いことではありませんが、設定を変えたらその日は設定に慣れる日にするしかないです。なにが悪かったのかを考察しても意味がないかもしれない。その可能性を孕んでいるだけで最悪です。

 

 ☆:プロゲーマーの姿勢バイスの位置モニターとの距離などはガンガン調べてください。プロゲーマーのグラボ設定よりも大切です。

 

 自分だけのこだわった環境を作ることは大切です。ですが、言い出せばキリがない話というのも事実。やっぱり一番重要なのは環境を変えないことです。理由は……なんで負けたのか分からなくなるです。

 できるだけ負けた理由を技術のせいにしたいのです。

 

 じゃないと、自分の中で技術を前進させる気すら起きませんから。

 

 3.状況

 

 ゲームによって異なる―――だと寂しいので三つのお話をします。

 

 『状況有利と状況不利』そして『状況のパターン化』です。

 

 当たり前の話をします。

  状況有利のほうが撃ち合いが有利です。

  状況不利のほうが撃ち合いが不利です。

 常にどういう状況が「状況有利」と呼ばれるのか理解しましょう。

 常にどういう状況が「状況不利」と呼ばれるのか理解しましょう。

 

 初中級者さんたちはそもそも今、自分が状況有利なのかどうかすら分かってないです。状況有利といえど「状況有利の活かし方を理解しない」といけないのです。

 例えば『高いところが有利なゲーム』だとします。そして実際に高いところにいます。でも『高いところが有利だと知らない』ので降りてしまいます。そういうお話です。

 

 逆に『高いところが有利なゲーム』で、自分たちが低いところにいるとしましょう、不利ですね。でも、高いところにいるやつを降ろしてしまえば別に不利ではなくなるのです。極論ですけどね?

 なので高いところにいるやつにどうやって撃ち勝てばいいんだ? 

  そうではなく、高いところから降ろして、まずは状況を五分の持っていこう、と考えるのです。

 状況を把握できるようになればその状況を打破するにはどうすればいいんだろうとなります。

 

 基本的には

  不利な状況→五分な状況に持っていく

  五分な状況→有利な状況に持っていく

  有利な状況→継続し続ける。失敗したら五分になるぐらいなら、より有利な状況へ持っていこうとは考えない。

 FPSの世界ではこのように考えます。

 また余談ですが、立ち回りって、どれだけ状況を理解しているのかによってやりやすさが違います。

 立ち回りがいいプレイヤー=状況把握が得意 です。

 自分の周りでなにが起きてるのかパパっと分かるようになりましょう。

 『状況のパターン化

 

 人によっては今回の記事で一番面白いと感じるかもしれない

 

 だれかのプレイ動画を見てるとですね、撃ち合いをパターン化してる人が見つかったりするんですよね。実際に名前を出すとVのゲームでLからはじまる人とかなんですけど。まあ名前はどうでもいいですね。

 さて、壁から敵が出てきます。あなたは90度待ちです。

画像2

 この状況で、あなたはどうやってプレイするのでしょうか。

 

 いきなり始めた仮想状況ですが

 これを冷静に考えることはかなり重要なのです。

 

 なにが正解で、なにが不正解なのかはこの際、問いません。その答えに意味はあまりありません。

 

 重要なのは、あなたがどういうプレイをすると予定したのか、です。

 

 おそらく一般的なFPSゲーマーは三種類ぐらいに分かれます。

 

1.見えたら撃つ、外したら照準を合わせて殺す。反応速度重視で行く。

2.見えたらタップ撃ち、外したらフルオートで撃つ。撃ち方重視で行く。

3.見えたら横に動いたり、しゃがんでみたりで、相手のAIMをズラして撃つ。相手の予測AIMをズラすことを優先する。

4.初弾は絶対に外さないゾ。クロスヘアが合ったのを確認したら撃つゾ。

 

 基本は三種類、4.はあんまり強い判断ではないですがやる人もいるかな。まあ、これもパターン化の一種ではあるんですけど、そのL選手は違うんですよね。

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 5.敵が見えた瞬間にAIMを横に動かし、二点バーストで撃つ。当たらなかったらタップ撃ちかフルオートか直感で選択。

 

 分かりますか、これが普通のプレイヤーとどう違うのか。

 

 別にこれを言い当てろとかって話ではないので、とりあえず続きを読んでください。

 

 すごいところ↓

  ゲーム性の理解力

   二点バーストまでは真っ直ぐ飛ぶゲームだから、水平にAIMを動かして二点まで撃てばいいという考え。

  →『相手に照準を合わせるという概念でプレイしていない』

   同じ場所に二点撃っても飛び出してくるから当たらないだろう→反応した一発目と、本命の二発目を水平にずらして確率を上げている。

   →『相手に照準を合わせるという概念でプレイしていない』

  さらにはゲーム上、足の速さがある程度決まっているので、水平にずらすスピードも練習すれば手に入る

  →『相手に照準を合わせるという概念でプレイしていない』

 

 どうでしょう、この異質さ。いや、もちろん照準を合わせるつもりはあるはずなんですよ。ただ、飛び出してくるやつに対して90度待ちをしていると必然的に反応速度勝負になりがちですよね?

 それを、どうすればAIM勝負に持っていかずに済むのか、どうすればパターン化した練習で済むようにしたのか。おそらくはそれを考えた。

 

 見えたら撃つ。

 見えたらどこまで移動するだろうかを先に予測しておく。

 その予測先まで撃つ。

 

 ここにAIMを合わせるという概念は存在していない。

 

 なんでそんなのが分かるの? って話になると思うんですけど、結局その人って初弾と二発目までの撃ち方が確約されているせいで、この現象が起きてたんですよ。

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 ごめん画像が小さくて。マジで。 

   1→2と3→4は、敵の出方に違いがある。

   3→4の方が敵の頭が出てる量が小さい

   水色が初弾で青色が二発目。

   矢印の間に0.5秒ぐらい時間が過ぎていると思ってほしい。

 

 2の画像は敵がちゃんと出てきてるから頭に弾があたってる。

 敵の出方によって撃ち方を変えているわけじゃないから、4みたいな状況は必然的に外してしまう。それはつまり、見てから判断してないってこと。高い精度の予測でやってるパターン化

 

 で、これを見たときに物凄く興味深いプレイだった。似たような外し方のシーンは大量にあるんだけど、結局二点バーストだから『次のタップもちゃんと真っ直ぐ飛ぶ』わけで、狙って殺すことできるし、そのうえパターン化した反応で敵を殺す確率も保持している。

 

 『90度待ちという反射神経を使う状況だからこその撃ち方』なんだけど、それでもこのパターン化はすごく頭がいいと思った。敵の出方によって撃ち方を変えるのは物凄く難しいことだから、彼は予測で楽にしたのです。彼なりの必勝パターンを生み出したのです。

 

 実際に、彼は初弾を外しても二発目で殺すというパターンを何度もやってきている。いやー、FPSっておもろ。撃ち合いっておもろ。

 

 Q「で、なにが言いたいの?」

 A「苦手な状況があるなら銃の撃ち方や立ち回りそのものをパターン化して楽にすればいい

 

 例えば、さっきの90度待ちは狙ってやるものじゃないです。だからあれをやるときっていうのは既に追い詰められているとき。エリアを潰されて移動できない、とかね。

「状況不利」でも撃ち合いに勝つには? それを考えたのがさっきのパターン化なんだと思う。自分のマウスの振り方すらも、ゲームによってはパターン化できるのだ、FPSってすげーなのだ。

 

 例えば『クリアリングの順番を固定化する』ってのも状況のパターン化と言えるのである。反応速度を上げるには考えることを消して反応だけでプレイするのがコツなので、撃ち合いで勝つためパターン化は必要不可欠な考え方なのだ。

 

 4.集中

 

 例えば、一人でチームゲームをするとしましょう。

 5vs5のゲームです。味方が報告してくれないと敵の位置がわからないですよね。困ったもんだ。さて、なにが一番困ります? 

 

  撃ち合いをしなくても勝つ状況だったのに報告がないから分からない。

  わざわざ敵の人数が多い方を攻めてしまった。

  銃声や足音が多く鳴ったのに実はフェイクで、つられてしまった。

 

 いっぱいありますね。でも、私は集中のしづらさが一番困ります。

 射線の警戒とも言いかえられます。どこに敵がいそうなのか、どこに集中して戦えばいいのか。みたいな話です。

 

 敵の位置が分かってるとみなさん撃ち合いが楽ですよね。

  それはなぜ? 照準を予め敵の方に置いておけるから

  私にとって一番の理由は、そこに集中できるからです。

  色んな不確定要素をすべて取り払って、敵がいる場所を確定させる。どこに自分の神経を注いでいいのかが明白になる。

 

   敵の位置が分かってるときに気持ちがすごく楽って話です。もちろん最初から照準を敵の位置に置いておけるのがアドバンテージではあるんですけど、それだけじゃないはずだ。

 

Q「で、結論なに?」

A「自分で集中力をコントロールできるようにするのだ」

 

 集中力を上げると撃ち合いが強くなるって前提はたぶんいいですよね。

 

 VCの雰囲気が悪いとそれだけで実力落ちる人は集中力が落ちてます。

 

 結局は感情の話なので、できるだけ自分でコントロールしたいですねって話。大会本番になったら実力ブースト入る人たちってたくさんいるんですけど、だったら常にブースト入れられるじゃん甘えてんのか?ってことです。

 

 『初心者に伝わるように言うと「マップを覚えろ」って言葉の真意です。

  敵がいやすい位置、敵が出てくる方向を覚えろってこと。

  つまり集中力を『どこに割くのかが分かる』ってことなんです。 』

 

 目の使い方

 それが転じて出てくるのが目の使い方です。

 理屈は知りませんがFPSにおける正しい目の使い方は「見たい場所を集中して見る」です。

 

 分かりますか? 

 敵がしゃがむと弾が当てられなくなる、そこのあなた。あなたはどこを見ていましたか? あなたが見るべきはクロスヘアじゃありません。敵です。

 

 もう一度、思い出してください。

 あなたが撃ち合いに負けたとき目はどこを見ていましたか?

 撃ち合いに負けてから……もしくは負ける直前で、相手はしゃがんでいたんだな、と理解したのではありませんか? それでは遅いですね。

 

 よくFPS界隈で使われる言葉が

 『目とAIMは連動させるもの』

 『画面の中央を見ろ』

 『弾がどこに飛んでいるのかをよく見ろ』

 どれも惜しい、というか結果的にそうなるって感じなんですよね。

 

 まず最優先は眼球です。眼球を敵に合わせるのが最優先です。

 

 プロゲーマーとか強い人たちってのは、画面の中央に敵がいそうな場所を最初から入れてるから、画面の中央に目を置くだけでいいんです。

 

 敵の情報を得るには敵を見なければなりません。立ってるのか、しゃがんでるのか次は右に行きそうなのか、左に行きそうなのか。敵を見つめろ。

 そして、見つめてる場所にAIMを持っていくのです。

 

 敵を見つめているから、敵に照準が合っていないことにも気付ける。

  かも。これは適当に書いた。

 敵を見なければ弾があたってるかどうかも分からんです。

 

 クロスヘア見てゲームしてはいけませーん!! 

  ってしかるねこに怒られます。

 

まとめ

 

 まとめます。

 テーマ『撃ち合いで勝つにはどうすればいいんだ?』

 

1.『どの方向』の『どの距離』のAIMが苦手が知ろう。

  練習内容を細分化しないとね。

 

2.プレイ環境にはこだわれ

  自分に言い訳したら成長が遅くなるんで、言い訳できないプレイ環境を作ろう。あと、単純にやりやすい環境を模索しよう。

 

3.状況有利と状況不利を学ぼう

  そんな簡単な話じゃないから気にしなくていい。しいていうなら師匠みたいな人は探そう。

 

4.状況のパターン化

  たくさんゲームをプレイすると似たようなパターンに出会うから、自分なりの必勝パターン作っちゃお。

 

5.集中しろ

  集中しろ。集中できなくさせる要因があったら排除しよう。うるさいVCとか、味方にイライラする自分の心とか。

 

6.敵を見ろ

 クロスヘアじゃなくて敵を見ろ。動いてる敵そのものを見ろ。

 

 以上で記事は終わりです。最後にもうちょっと書きたいことがあるので暇なら見てください。

 

 ゲームのプレイ動画を見ても、色んな情報が混在しているんですよ。それを読解するにはそこそこゲームをやっていないと無理です。なのでこれも細分化しちゃいます。

 色んな情報があるけど、ひとまず撃ち合いのシーンだけを抽出。

 なぜ撃ち合いに勝ったのか、どこにAIMを置いていたのか、どんなふうにAIMを動かしたか、etc...

 

 動画を見るにしても色んな情報を色んなままに解読するのは大変です。

 なので撃ち合いだけを解読しようとすると短い時間で済みます

   よかったね。