爆破ルールにおける守りの基本講座

 今回は少し余談から入りたいと思います。この余談が元で、自分の判断基準というか、プラスマイナスの区別をつけているので、自分と同じ思考、感覚でなければ、この記事はあまり役には立たないかも知れません。

 

 

 それでは質問をしたいと思います。

・AサイトとBサイトがあります。自分は守り側で、残りのタイムはあまりありません。

・あなたはAサイトにいて、Bサイトに敵が行く可能性はゼロです。

・自分の位置はバレていて、相手の位置も分かっています。

 このとき、あなたは1on1の勝率が上がりますか、下がりますか?

 

 よほど変な位置やMAP構造でなければ、勝率は上がります。しかし、人によってはFPSに慣れているはずの人でも、勝率は変わらないとおっしゃられる方がいます。それもそこそこの数がいるでしょう。

 自分が少数派なのかどうか分かりませんが、上記の例であれば1on1で勝つ自信は増えます。この説明はわりと難しいもので、自分でも書いていて正しいのかどうか不安ですね。

 理由は、制限時間が相手には存在することです。つまり、守り側は殺すか時間いっぱい逃げ切るの選択肢が二つ与えられていて、相手は殺すか爆弾設置という無防備な状況を大体5秒前後(ゲームに寄って設置時間が違うと想定)、この二つの選択肢が与えられます。

 この時点で自分は守りのほうが勝率が上がると考えられます。そして、なぜそれが1on1の優位性に当たるのか。これは1on1の技術力問題のせいだと思うんです。

 例えば設置ポジションが比較的見やすい位置がMAPに存在するなら、そこへ移動してしまえば、設置音が聞こえるまで待機するのも一つの手段だと思います。

 また、設置後の裏を絶対にかけるポジション、クリアリングの順番の問題で先手を取れるポジションが存在するなら、それだけで1on1の有利が取れます。

 仮に設置されたとしても、相手の場所は確定できるので、設置後の優位性が相手にはあまり生まれず、五分の状況になります。

 つまり、相手にとって最高の状況である設置をしたとしても、守り側からすれば敵の位置が掴める状況では五分の状況に絶対持ち込めるんですよ。これって、守り側にとっての最悪の状況が五分の状況にまでしか落ちることがないということです。

 1on1における技術の差で、自分は守りの基本講座の解説にワンチャンス意味がないのかも知れないと思い、この余談を書きました。もしかしたら、攻めも守りも、結局は撃ち合いの技術がなければ、得ている有利に気づくことができなければ意味がないのかもしれません。 

 

 では本題です。

 マップごとに守りをするポジションはいくらかあると思います。大体A側4個~5個、B側4個~5個って相場でしょうか。

 強い人というか守りのバリエーションが多い人は、すぐに頭の中で大体一つのポジションで2~3種類ぐらいは守り方が想像できます。まずは、自分で想像することから始めましょう。例えば、そのポジションでも守り気味なのか攻め気味なのか、味方に殺してもらう釣り気味なのか。

 それらを先にイメージしておかないと、感覚でゲームをする人になります。それでは効率が悪いのと、いざというときに、とある動きをやってくださいとか、やらなければいけないと自分が思ったときに、想像する動きができないと思います。

 他にも、常に受け身の動きになってしまうことが多いと思います。それでは、相手に先手を取られてばかりで、ゲームの流れを断ち切れないプレイヤーになることでしょう。また、相手の予想を裏切る動きばかりを狙った形になり、完璧な合わせ方をしたチームの動きには一切対応できない、いわゆるソロプレイヤー特有のチーム系の動きができないプレイヤーになってしまいます。

 

 練習をインプット、実戦をアウトプットと考えましょう。勉強と同じです。暗記をインプット、テストをアウトプットと考えられますよね。

 では、そのインプットを適当にしている人がアウトプットできるわけないんですよ。そもそもインプットしてないんですもん。

 じゃあ、どうやって守り方のバリエーションを増やせばいいの? どういうのがコツなの? っていうと、まず上手い人の動画をyoutubeからでも探せばよいです。あとは具体的にどんな守り方をしているのか考察します。AIMの置き場所、FBが来たらFBを投げ返しているのか、そのときにその人はたった一人だったのか、複数だったのか。

 まあ色々考察する場所はゲームによって異なるので具体的な話はできませんが、初心者は初心者なりに考察すればそれでよいです。わからない場合は、詳しい人に聞くか、自分なりに結論をひとまず出しておけばよいでしょう。いつか来る機会が来た時に、アウトプットしてもうまくいかなかったらもう一度考え直せばいいです。それが、勉強でいう復習みたいなものです。

 実戦が終わって、守りのやり方わからねー、とか、守りの種類ふやしてー、とか言う前にyoutubeでも開いてプレイ動画見とけばいいです。最低3種類見てくださいね。たった1つだけ動画見て、それで勉強した! やったぜ!とか思っても勉強してる量が少ないです。

 

 次は実際のコツです。前の記事でも書きましたが守りは時間稼ぎをすると単純に強いです。人数では基本的に負けることが多いはずなので、味方が寄ってくるのを待つ必要が多い状況がかなりあります。

 そのためにどんな動きがあるのか。

 まずは返しのFBです。FBが来たら投げ返す、それだけです。基本的にFBを入れてくるってことは陽動か攻めるかどっちかのために投げてきます。FBを返せば、全員がくらわなくとも誰かは食らうでしょう。攻めてくる人数が減るってだけでメチャクチャ強いテクニックに見えませんか。

 次に釣りの動きです。一人が敵を殺すつもりだけど殺さない動きをして、もうひとりが殺す動きです。基本テクニックですけど真の意味で極めるのは難しいです。極めたら日本トップ層の技術持ってると思ってもいいです。特に、いざ決めた釣り役の人が、可能なら殺すというのが結構難しいんですよ。相手が五分以上の相手であればあるほどに。この動きを極めると、ライフ差が覆しやすくなります。また、グレの温存もできます。

 情報収集の動きなんてのもあります。相手の位置、人数が把握できれば、わりと動きを決めやすいですから。例えば、逃げられないけど一人殺すのには向いているポジションって、多分mapに一つや二つはあると思います。それをいつ使うのか? そうです、情報収集の動きをして、敵が一人確定とできるときに使えばいいのです。

 

 そんなこんなで、前の記事にも書きましたが、色々とトレードを繰り返していくにつれ、余談の通り、相手の位置を大体わかっているし、設置されていない状況で、かつ時間があまりなければ守りが有利になります。ですから、その状況に持ち込めるようにしましょう。それだけで、少なくとも1on1の勝率は上がります。それよりももっと有利に収めたいのであれば、釣りの技術を守り側は極めることで、大体の中級者には無双できるうえ、最終的に2on1の状況に持っていきやすいのかなと想います。