たまたま原点に戻ったことで良いことに気がつけました。
今回はどんなことを見つけたのか、それを伝えたいと思います。
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最近、報告の技術を戻すために色々と模索をしていました。けれど、どうも……。
やり方が分からないのです。
これまでずっと考え続けてゲームをしてきたはずなのに。
報告技術を元に戻す方法
もしくは
報告技術を底上げする方法
このどちらも分からないとは到底信じがたい。
とりあえず、自分は『昔を振り返ってみよう』と思いました。
私の原点は多分、中学二年生から高校二年生ぐらいまでですかね。
特に中学生のときは一番FPSをプレイしていたし、なによりも上手くなることに躍起になっていました。
一番ゲームをしていた中学三年生のときは、我ながらFPS歴2年とは思えない指揮とマップの理解度だった、と未だに思います。
その理由を思い返してみます。
報告は、あの時代まだ上手くありませんでした。
けれど、誰よりも熱心に報告はしていたと思います。やり方が分からなかったので効率的な報告ではありませんでしたが、報告量は今に比べると凄まじいです。
無駄な報告が多いだけとも言えますが、とにかく熱心に報告していました。
中学生時代の自分に戻れば報告量はとりあえず賄えます。今は知識もありますので、報告の技術についても心配はいらないでしょう。
では報告の技術を戻すために、あの熱量があればなんとかなるのでは?
しかし、それは土台不可能、モチベーションの復活は物凄く厳しい茨の道ですから。
言い訳がましく思考を走らせ、なぜ自分の技術が戻らないのかを考えます。
そして、過去を振り返っていた私はこう思いました。
『原点に戻ってみよう』
振り返るのではなく、実際にやってみることにしました。
中~高時代の自分になったつもりでゲームをしますが
報告量はぶっちゃけ上がりませんでした。
いつもの自分と変化がありません。
モチベーションがないから、報告の量が増えないのです。
しかし、あのときの感覚に浸れたおかげか、感情の波をかなりコントロールすることができました。
中学生時代の自分は、人のゲームのプレイに対して怒っても、表面に出していませんでした。少なくともゲーム中には。
あのときはチームを組んでゲームをしていたので、ゲーム中にキレることはご法度です。
「そりゃそうだろ」って思うかもしれませんが、真面目に上手くなりたいと思って集まってるチームなのでふざけたプレイされたら余裕でキレられるし、キレれます。
怒ったら険悪なムードになるとか
怒ったら言いたいことが伝わらないとか
怒ったらチーム解散するかもしれないとか
怒ったら正しいこと言ってても納得しないとか
様々な考え方はあるでしょうけど、とりあえず一番面倒くさそうな年齢である中学生の自分はあまりキレることがありませんでした。
キレるのが悪いことだからキレない、なんて当たり前ですけど、人間そうは上手く行かないものです。
当時中学生だった自分が、そこまで感情をコントロールできたのはなぜか?
自分の憧れているプレイヤーがそうだったからです。
大げさですが天啓が訪れました。
そう、先程まで書き記した謎がすべて氷解したのです。
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我ながらFPS歴2年とは思えない指揮とマップの理解度でした。
報告は、あの時代まだ上手くなかったです。
けれど、誰よりも熱心に報告はしていたと思います。やり方が分からなかったので効率的な報告ではありませんでしたが、報告量は今に比べると凄まじいです。
無駄な報告が多いだけとも言えますが、とにかく熱心に報告していました。
当時中学生だった自分が、そこまで感情をコントロールできたのはなぜか?
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すべて、自分の憧れているプレイヤーがそうだっただけです。
憧れていたプレイヤーは、ずっとネットでは弱い弱いと叩かれていました。
しかし、色んなFPSタイトルを保有していたし、ネットで強いとされている人たちには、むしろ評価が高い人でした。
その人はAIMが強くない人でした。
しかし、報告を頑張り、誰よりも報告の重要性を語っていて、報告を大切にしていました。
そして指揮官として優秀な人でした。
その人が配信でチームで強くなるコツを話していたときに、ゲーム中に怒るのは指揮官として絶対にやってはならないこと、と伝えていました。
ああ、そうだったのか、と。
自分はあのプレイヤーに憧れて、近しいゲーマースタイルを取っていたんだな、と。
そう思ったわけです。
『原点に戻ってみよう』
この思考から、それに気づくことができました。
しかし、それは重要ではありません。
これではどうでもいい思い出話に過ぎませんから。
では、なにに気づいたのか?
今、なりたい自分はありますか?
私はそう問いかけたい。
ゲームが上手くなりたいと思っていたあのとき、ずっとなりたい自分がいたんですよね。
こういうプレイがしたい。
こういう報告がしたい。
こういう思考がしたい。
なりたい自分を目指しながらゲームをしていたときが一番上手くなっていたんですよ。
今のほうがフィードバック技術は高いですよ。月日もあるかもしれませんが、やっぱりあの憧れていたプレイヤーのおかげでしょうか。
でも、そうじゃないんです。
なぜ上手くなれたのか?
それは自分がそのプレイヤーを目指して、彼のようになりたいと真に思い続けたからです。
今の自分のプレイは悪かったな。
今の自分のプレイは良かったな。
このプロがこんな行動を起こしたのはこれが理由だ。
このプロがこんな行動を起こしたが、これは失敗だ。
このプロがこんな行動を起こしたが、これは良い、真似をしよう。
そうじゃない。
これができたところでゲームは上手くなれない。
心の底から
このプレイがしたい
こんなプレイヤーになりたい。
こんな自分になりたい。
そう思うから人間は成長できるのではないか、と。
思えないから
報告の技術が失われたまま
もしくは
戻すのに時間がかかっている
だろうな、って。
モチベーションの話に帰着するといえば、そうなんですけど。
要するに
目の前の事象に対して正解か不正解かを判断したところで
本当に自分がなりたいと思えないのなら技術は向上しない
のですね。
なので
ゲームが上手くなりたいなら
上手いプレイヤーを見つけて真似するのではなく
自分がなりたいプレイヤーを脳内に作るのです。
なりたい自分を常にイメージして、ゲームをプレイするのです。
なりたい自分のイメージに良いも悪いも考えないほうが多分いいです、勘ですけどね。
フィードバックするときに、第三者の正解不正解マシーンはいらないです。
自分の脳内にイメージした自分の最高のプレイと照らし合わせる。
それが、本当のフィードバックかもしれない。
選手として長続きし、短期間で上手くなれると思います。
おそらく、勘違いしてしまう(所詮、語っているのは自論に過ぎないのですが)と思うので注意を挟んでおきます。
注意
自分は
憧れのプレイヤーの思考を脳内にイメージして、それを自分のやりたい最高の思考にすり替えました。(指揮能力とマップ理解力)
そして、それを自分のプレイに照らし合わせました。
これは今回書いていたことからちょっとズレた特殊な方法です。
正確には
自分の想像する最高のプレイを脳内にイメージして、それを自分のプレイを照らし合わせることです。
つまり極論をいえば、
自分の想像する最高のプレイが自分流で想像できるならプロのプレイ動画を見て勉強しなくてもできます。
自分のしたプレイが良いか悪いかを論理的に考える必要はありません。
自分のプレイが脳内にイメージする最高の動きとどれだけ違うのか、どうすれば近づけるのかを考えるのがフィードバックです。
そう考えると
AIMが異常に強くてゲームに勝てるプレイヤーの存在や
反応速度、腕を振るAIM速度などが高いプレイヤーの存在や
理論的に自分のプレイを説明できないけど勝てるプレイヤーの存在
たちに合点がいくのです。
明らかに知的でないプレイで勝っているプレイヤーたちは、
おそらく、そうやって自分に対してフィードバックをしているのではないだろうか。
これらはすべて、プレイヤーとしてフィードバックをする目線です。
コーチとしての目線ではありませんので、コーチの方は気にしないでください。
原点に戻ることで選手として戻れないのを悟ることができました。
なりたい自分が見つからず、ただ自分のプレイが良いか悪いかを評価するだけでは、到底強くなることなどできないのです。