報告技術について考えよう

 いい感じのタイトルが思いつかなかったので適当に書きました。どうもお久しぶりです。

 

 valorantという新しい爆破系FPSゲームが出たのでほんの少しだけモチベーションが湧きました。報告の技術について綴っていければな、と。

 

 以前に書いた少数戦の技術 初級から上級まで - FPS爆破講座or雑記では物足りないというか、専門的なことを書いていなかったので追記します。

 

 なんだかんだゲームの遊び方について公開してくれる方が増えたとは思いますが、チームプレイのやり方はあまり伝えていないような気がしたので見ていただければ幸いです。

 

 

 前置きが長くなりました、本題に入りましょう。

 

 

 

 報告には種類がある?

 はい、あります。指示報告・提案報告・集中報告の三つでございます。

 

 指示報告→○○して。

 提案報告→△△するのはどうだろう?

 集中報告→□□に意識を集中して。

 

 この三つしかありません。

Q「え? 敵がどこどこにいたって報告は?」

A「それは提案報告の代替品に過ぎません」

 

 要するに、敵がどこどこにいたって報告は

  提案するには具体的な案が思いつかない

   or

  具体的な案を出しても味方が実行可能か分からない

 から、やっているに過ぎないのです。

 

Aくん「(よーし、左側に敵がいたよな)フラッシュください!」

Bくん「今は無理っす」

 

 上記の流れになるかもしれないので

  左側に敵いました。って位置の報告だけするんですね。

 

 

 ということで、敵の位置を伝える提案報告はあんまり強くありません。

 最も重要な報告は指示報告です。正確に言うのならば、ラウンド取得に最も貢献するのが指示報告です。

 さっきの「フラッシュください!」指示報告です。

 

 

 一例を挙げてみましょう。

 

  あなたたちは守り側です。

  あなたが守っている設置サイトに敵がラッシュをしかけてきました。目の前に四人もいます。

 

「ラッシュ! 四人! 寄ってきて!」

「二人寄って来て。逆サイトはstayで」

 

 どちらが報告として優秀でしょうか。そう、下なんですね

 結構ふしぎではありませんか?

 

 おそらく、こういうときに出てくる典型的な例は

「うわ! めっちゃおおい! あー止めらんねえー! 四人もいる!」

 みたいなゴミ報告ですが、こんなのは論ずるまでもありません。

 

 上記の例はどうでもいいんですが、敵の動き、人数、目的の指示をしてることすらダメな例なんですよ。重要なのはなんですか? 指示が最も大事ですよね?

 

 寄ってきてほしいのかどうかラッシュされたときに一番欲しい情報ではありませんか?

 極論、4人見えても『寄らなくて良いなら』報告しなくても困らないのですよ。

 

 人数の報告敵の持ってる武器なんて『後でいいんです』。味方に素早く寄ってきもらいたいのかどうか、それが重要なわけで。

 

 

 指示報告は強いのです。

  なぜなら、味方に考えさせる必要がないのですから。

 提案報告が弱い例を挙げてみますね。

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 ラッシュだ! 4人いたよ!

  →だからなに?

  →ああ、寄ればいいってことだよね?(むしろ詰めてほしいの?)

 

 敵が左にいたよ!

  →だからなに?

  →カバーしたほうがいいの?フラッシュ入れた方がいいの?

 

 俺HPないよ!

  →だからなに?

  →引いて他を攻めるの? あなたより先に詰めろってこと?

 

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 シチュエーションを書いてないので想像しづらいかもしれませんが、細かく書くと面倒なのでやめます。

 

 指示報告が最も重要な意味、伝わったでしょうか?

 

 なぜその指示をしたのかという説明は、究極的には必要がありません。ダメな指示をしたときの反省会は、試合が終わったあとにすればよいのです。

 

 多くの人が行う普通の報告は、ほとんど提案報告です。

 日本人は気を使いがちっていうのもあるでしょう。

 

 最強のチームプレイというのは提案している暇があったら指示だけをして最速で連携を取っている。そのような動きかもしれません。

 

 ちなみに、集中報告はわざわざ書くほどのことでもありませんが具体的な例を挙げるならアクションのない報告経験からの報告ですね。

 

「いま、○○取れてるよ。敵は△△しかいないよ~」

「いま、○○にアクションないよ。敵は△△だと思うよ~」

「前のラウンドだと□□に敵いたなぁ~。今回はむしろ××にいそう」

「前のラウンドだと□□に敵いたなぁ~。またいるんじゃない?」

 

 みたいな感じですね。

 

 当たり前ですが指示報告ばっかしろって意味じゃないですよ。状況を伝える(提案報告)ことは大切ですからね。

 

 

 

 少数戦 or トレードキルが起きるときの報告

 あなたは味方から敵の位置を教えてもらいました。つまり提案報告です。

 あなたは味方から「敵にやられちった。○○に二人いるよ!」→「○○を取り返してきて!」という提案を受けたのです。

 

 さあ、あなたはどうしますか?

 一人でエリアを取りに行く場合は関係ありませんが、味方のカバーをつけて二人で取りに行く場合は色んなやり方があります。

 

 爆破系FPSで最も連携力が現れる部分......少数戦 or トレードキルが起きるタイミングの報告力が問われるのがここです。

 

 1.準備

Aくん「もう出てもいい? おっけー?」

Bくん「おけ」

 

 2.自分の行動 or 味方への指示

Aくん「左見るわ」

Bくん「おけ(代わりに右見るやで)」

 または

Aくん「左見て」

Bくん「おけ」

 または

Aくん「前側で出る」

Bくん「じゃあ後ろ側で出る」

 

 3.タイミングの合わせ

Aくん「いっせーの

 

 この報告をせず勝手に前へ出て死なないでください。死んだら戦犯かもしれません。

 丁寧に、できるだけタイミングを合わせて飛び出すだけで撃ち合いの筋肉ムキムキ度に差ができます。

 

 これをしなければBくんがカバーに入るのはとても難しいんです。面倒くさがらずにやりましょう。仮に野良だとしても、後ろに味方が来てくれてるかどうかを見ながらプレイするのは素敵なプレイヤーになれるかもしれませんしね。

 

 

 他にもAくんとBくん以外にもたくさんいた場合ですね。五人でやる作戦があったとしましょう。そういうときは「準備おけ?」「だめ」という返事が来なければ作戦実行可能とみなす。みたいな感じでやります。

 わざわざ四人分の「おけ」を聞いてる暇ないというか、聞き取りづらいので「だめ」がない限り実行可能とみなすのです。

 

 注意点を含んだ指示報告の場合。

Aくん「準備おけ?」

Bくん「おけ」

Cくん「待て。右にショットガンが角待ちしとるかも。グレネード使ったほうがいい」

Aくん「俺が前見てるからBくん入れて」

Bくん「おけ」

 

 または

 

Cくん「右側角待ちショットガンわず」

Aくん「右から距離を取りつつクリアして。いなかったらそのまま進んでいい」

Bくん「おけ」

 

 みたいなものです。機会的に多いのはこっちでしょうね。

 

 

 で、結局この指示報告(少数戦 or トレードキルが起きるときの報告)ですが、正しい指示をするため提案報告なのです

 どこでトレードキルを起こすのか、どのように起こすのか、いつ起こすのか、誰が起こすのか……。すべては提案報告から始まるのです

 

 

 

 報告をする時間を設ける

 

 例えば、攻め側は人数差を活かしてエリアを取りたいので、トレードキルが起きる場面では基本的に足音を立てても構いませんね? どのエリアを取ろうとしてるのか気づかれるのはまずいですが、一度でも取ると決めたのなら足音は立ててもいいはずです。

 

 そして、トレードキルを成功させるには各々が好きなタイミングで撃ち合い勝負をしてはならないので

「(今、自分たちがいる地点から)◯◯までノンストップで

 もちろん状況にもよりますが、エリアを取ると決めたのなら素早くとって、その後、余った時間を報告の時間にあてたほうが有意義です。緩急もついてお得。

 

 また、爆弾が設置されたとしましょう。

 

 あと35~40秒以内に爆発します。焦りますね、たぶん。

 

 けれど、ここで少数戦のセットアップを落ち着いてできるかが実力です。

 それまでに手に入れた情報+あなた、もしくは味方からの指示報告でセットアップをして「いっせーの」とか「そっちアクションして。俺がキルしたら、そっちも入って」とやっていくのです。

 

 あとは一度、今までそのラウンド中で手に入れた情報をどこかでまとめることも大切ですね。みんながみんな、記憶力に長けているわけではないのでね。

 

 

 

 省略形を使おう

 

 わざわざ書くほどのレベルではないんですが、長ったらしく説明するのが面倒な動きもあるので、身内で素早く伝えようということですね。

 作戦名作ったり、強ポジ or 重要エリアを取るのに使うグレに名前をつけたりエリアの取り方にもつけたり、いろいろとあります。

 

 あまり浸透してない報告ではスイッチなんてものがあります。グレやスキルのようなラウンドに使える回数に限りがあるリソースを吐き切ったあとに、味方と位置を入れ替えて相手の意表をつきます。

Aくん「BくんとCくんスイッチ」

 

 

 指示報告が伝わりやすくなるように努めていけ、ということですね〜。

 

 

 

 連携は基本的にそばにいる人と取るもの

 

 なんとなくでいいのでイメージしてください。

 

 守り側ならAサイトに二人、Bサイトに二人、中央らへんに一人。

 攻め側ならA詰め見るのに一人、B詰め見るのに一人、中央に三人。

 

 このような状況が起きたとき、連携はそばにいる人と取ります。

 

 守り側ならAサイトの二人でA詰めしてみる or 中央に寄るか相談。

      Bサイトの二人でB詰めしてみる or 中央に寄るか相談。

 

 攻め側なら中央の三人が基本的に先アクションを仕掛けます。中央を取ったり、AやBに分散したり……。その間の報告というか、トレードキルをするための合わせ報告は中央でしか起こりえませんよね?

 

 上記の通り、連携は基本的にそばにいる人同士でするものであり、指揮官っぽい人が指示をするものではありません。

 

 (というか、指揮官がトレードキルの仕方を指示するのは難しいと思います。彼らの仕事はどのエリアをどのリソースを吐いて取るのか。ってところまでが基本で、トレードの仕方まで指示することができるのはそれまでのラウンドで傾向が見つかっている場合だけです。仮に指示しているのであれば、それは指揮官のチームプレイ力に全員がついてこれていないかも

 

 

 

 ex.愛情ある報告

 報告って伝わらなきゃ報告にならんのですよ。

 

「いや、俺言ったやん」

 

 とか、どうでもいいんです。聞いてないやつも悪いですけど、聞けるようにやるのも大切です。だからこそ名前を最後につけたりするといいんですよ。

 

Bくん「○○にFB入れるよAくん!

Aくん「おけ」

 

 Aくんが仮に銃を撃って交戦中...銃声で報告が聞こえづらくなっていても、こういう名前の呼びかけで伝わりやすくなります。

 

 これもまた報告技術です。

 

 

 

 ex.なにが一番円滑に進むのかを常に考える。

 

 報告ってチームみんなが喋る必要ないというか、報告の役割分担すらしてもいいんじゃねえの?と思うときがあります。

 

 自分は割と主体的に「あなたこうして、君はこうして、僕こうする」とか言うタイプだったんですけど、これが五人集まると面倒ですよね、多分。

 だからチーム内でなんとなくあんまり喋らないタイプを作るというか……大体はチーム内に喋らないタイプがいたりするんですけど、そういうの役割として作るのも強いかもしれない。

 

 強豪チームが作っているattacker,supporterって役割分担はこういうところにも出てるんじゃないのかな。

 

 また「いっせーの」を使って動きを合わせるとしたら、全員が言う必要はないですよね。適当に作戦というか動きの言い出しっぺがその「いっせーの」を代表して言う......これををルールにしてしまうとか。

 

 ニュアンスだけでも伝わるといいんですけど、細かい無駄報告からどんどん省いていきましょう

 

 それが報告技術なのですから。

 

 

 

 

 これで終わりですが追記するかもしれません。他にも書きたいことが一つあったはずなのに忘れてしまった……。