今回はダメージトレードをメインに話します。
ほとんどのアクションゲーマーに立ちはだかる壁だと思います。
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基礎講座10.『レーン戦2』
1.【トレードのタイミング】
2.【一方的なトレード】
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1.【トレードのタイミング】
基礎講座1.『設定とメモ』でダメージトレードメモの話をしました。
あれは1vs1のことしか考えていません。
LoLはチームゲームなので、トレードのタイミングを考える必要があります。
復習のためにダメトレメモだけ再記載してみましょう。
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・相手がどのスキルを吐いたら、自分がどのスキルを使うのか
・自分が先にスキルを使わないとダメージトレード勝てないのか
・どのスキルを避けたら勝てるのか
・どのHPならオールインで殺せるのか
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スキルをどの順番で出せば勝てるか、ということにしか焦点が合っていません。
LoLは上手にダメージトレードできる方が勝つゲームではありません。
ダメージトレードのタイミングまで考慮して、初めてLoLをプレイしているのです。
これは敵ジャングラーのガンク警戒と密接につながる話です。
4つのポイントを抑えてください。
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1.敵ジャングルがそばにいないとき
2.敵がトレードを仕掛けてきたとき
3.自分から仕掛けないと不利トレードになるマッチアップ
4.敵の攻撃を避けた
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1.敵ジャングルがそばにいないとき
これは自分のワーディングだけでは限界があります。
味方のワードも必要なので、場合によってはピンを出して置いてもらいます。
味方のSUPやJGが適切な位置にワードを置けば、敵JGがどこにいるか分かります。
逆サイドに映っているのが分かればダメトレのチャンスです。
敵JGがどこにいるのか分からないのに、攻撃的なトレードは避けてください。
例えば、3:08ぐらいまでは敵JGがファームするので安全です。
ミッドレーナーの場合は2Lvガンクされる可能性ありますが。
ブリンクスキルを使ったり、CCを使った強気なトレードをしたとしましょう。
このタイミングで敵JGがガンクに来ると基本ルールを破るかもしれません。
基本ルールは【経験値を可能な限りすべてのウェーブで吸うこと】です。
死ぬのは最悪のケース、そうでなくともHPが削られてリコールでもルール違反です。
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2.敵がトレードを仕掛けてきたとき
これは仕方がないのでトレードをするしかありません。
敵ジャングルがいる可能性があっても返さないとHP差で負けてしまいます。
もちろん、逃げながらのダメージトレードになります。
できるだけ危険性を減らすため、カイトしつつのダメトレをしてください。
直感で『ダメトレしたら、ガンク込みで死ぬかも』と思ったらやらなくていいです。
もし敵JGがいると知っていたなら、トレードされないポジションに立っておきましょう。
あまり難しく考えず、攻撃してきたら返すだけで大丈夫。
それで敵JGが来て死んでしまっても、ダメトレそのものは否定しないでください。
ワーディング、JGルート予測、情報がないときのポジショニング。
自分のサモナースペル管理や、事前のHP管理を反省しましょう。
特にありがちなのが、たかが1キルのためにフラッシュを使う人です。
フラッシュがないタイミングでガンクされて死んでいくのはダメです。
1キルでスノーボールは正しいですが、本当にスノーボールできますか?
1キルと1デスの価値が等しくない。
そんな話を基礎講座4.『それぞれの価値』で行いましたね。
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3.自分から仕掛けないと不利トレードになるマッチアップ
こればっかりは自分から行くしかないです。
できれば敵ジャングラーの位置を知りたいですが、常に把握するのは難しいです。
高レートのジャングラーはガンクせずにワーディングだけ施すことがあります。
こういうマッチアップでその考え方をよく使うわけです。
敵ジャングラーの位置さえ分かっていればダメトレに勝てるわけですね。
トップで対面にガングプランクが来ると、しばしばこんなマッチアップになります。
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4.敵の攻撃を避けた
敵の攻撃を避けると、攻撃的なダメージトレードのチャンスです。
ただ、そんなことは誰もが知っています。
敵の攻撃を避けることに集中するのは大前提で、あと一歩が大切です。
敵の攻撃を避けた後にトレードし返せるポジショニングを意識するのがコツです。
ミッドレーナーはヤスオのQを横に避けなければならないと知っています。
ADCならエズリアルのQは横に避けたりミニオンで防がなければならないわけです。
なぜなら、避けた後にダメージトレードを仕掛けられるから。
もし、あなたが距離感だけで避けながらプレイしているとしたら……。
それはゼラスやヴェル=コズのようなアーティラリーメイジの考え方です。
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2.【一方的なトレード】
一方的なトレードとは、反撃を食らわずに攻撃を当てることです。
4つのポイントを抑えてください。
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1.敵がCSを取る瞬間
2.相手がこちらのレンジ外
3.自分がシールドやサステイン持ち
4.相手がCCを食らっている
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1.敵がCSを取る瞬間
CSを食べる瞬間は動きが硬直するのでスキルを当てやすいです。
また、相手がスキルを避けずにCSを取ることを選べば一方的なダメトレが成立です。
マッチアップによって変わるのは言わずもがな、ですが。
スキルだけでなく、AAでも狙っていくのに注意してください。
TOPのメレー同士は、CSを取る瞬間にどれだけAAを入れられるかで格付けします。
握撃ルーンは特にこの隙を逃せません。細かくレンジ管理して握撃発動を狙います。
ミニオンの攻撃を食らいすぎないようブッシュでフォーカスを外すのがコツです。
MIDのレンジ同士は、CSを取る振りしてスキルを避ける回数で格付けします。
とにかく、相手よりも多く避けて多くスキルを当てる、そんな戦いになります。
レンジVSメレーは、どれだけレンジが一方的にAAを与えるかで格付けします。
もちろん、一方的にAAを与えながら自分のCSをすべて取ってください。
自分のCSを犠牲にすると、対面以外の4人とゴールド差が生まれますよ。
敵にCSをタダで食べさせない意識は、レーン戦のアグレッシブさになります。
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2.相手がこちらのレンジ外
レンジ差があるマッチアップは、それで一方的なトレードを狙います。
よく初心者が思い浮かべるのはアーティラリーメイジです。
けれど、どんなキャラでもレンジ差を活かせるタイミングはあります。
トップはサイオン、モルデカイザー、エイトロックス、オーン、これらのQです。
ミッドはシンドラのQやブランドの炎上E、ラックスのEなどが挙がります。
射程が長いスキルはポークスキルと呼ばれています。
LoLはこのような射程が長いスキルLvを上げる傾向にあります。
一方的なダメトレがしやすいからですね。
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3.自分がシールドやサステイン持ち
一方的なダメトレは、反撃を食らわずに攻撃を当てることだけではありません。
つまるところ、自分のHPを減らさずに相手のHPを減らせばいいのです。
シールドを貼ってダメージトレードをすれば一方的なダメトレになります。
トレードの際にHPが減っても、サステインで回復すれば一方的なダメトレになります。
例えば、サイオンはWを発動しながら握撃AAを狙うと強いです。
ダメトレされてもシールドがありますし、Wのダメージと握撃で回復できます。
例えば、ブラッドミアはQのおかげでショートトレードをいつでも狙えます。
ブラッドミアは分かりやすくサステイン勝ちを狙えるキャラです。
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4.相手がCCを食らっている
コンボ系チャンピオンはCCからのトレードを意識します。
CCを使ってショートコンボすれば一方的なトレードになる形が多いです。
その代わり、ダメージが低いのでせっかくCCを使ったのにリターンが薄いです。
逆にCCを使ってオールインコンボすれば、自HPと引き換えに大きなリターンです。
その代わり、ロングトレードになるのでガンク警戒が必要ですね。
トップファイターのリヴェン、カミール、フィオラなどが分かりやすいですね。
CCは逃げにも使うので、オールインコンボはタイミングを考えないといけません。
なので基本は、ショートコンボがメインです。
例えば、リヴェンはQを攻めに使うか、逃げに使うかで攻守性能が入れ替わります。
攻めに使えばダメージ、逃げに使えばガンク回避。
例えば、カミールのEを当てて握撃付きQ2を当てる。
カミールのEを使う位置が重要で、自タワー下の側がいいですね。
ブリンクやCCは攻守一体で両刃の剣ということですね。
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まとめ
・敵ジャングラーの位置を把握する
・把握できないときは丁寧なダメージトレードを心がける
・LoLは操作が上手い方が勝つゲームじゃない
・一方的なダメトレができるタイミングを学ぶ
・CCやブリンクを使ったダメージトレードはリスクがある