指揮官がどうやってスタンダードを完成させるのか

 指揮官がどうやってスタンダードを完成させるのか

 

 あなたが味方に『あなたが考える理想の動き』を実行させるのか。

 あなたが味方に『味方が考える理想の動き』を実行してもらうのか。

 

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 チームには二種類のスタンダードの作成方法があると思っています。

 

 1. 参考にしたいチームがある→IGLがそれを伝える→メンバーが納得する

 

 この場合、最初から[IGLがみんなにやってほしいこと]がすでに決まっています。

 なので、IGLのやりたいことみんなに伝えるというのが大きなポイント。

 

 2. みんなの特徴をつかむ→IGLがみんなの特徴に合ったチームを見つける→真似する

 

 この場合、IGLはみんなの特徴を掴む手腕が必要です。

 一応、超上級者の場合はオリジナルでチームスタイル作れますがオススメしません。

  そのレベルの人はこのブログ読んでません。

 

 たぶん、世間一般では1.が多いと思います。 

 IGL(指揮官)がメンバーへの役割を決めているんですね。

1.でありがちな勘違い

 連携プレイが得意なチーム:『ASDF

  があったとしましょう。

 強いエースプレイヤーがいるチーム:『QWER』

  があったとしましょう。 

 

 

 あなたはどっちを参考にしますか?

 

 

 

多くの人「ASDFでしょ!」

 

 

 

 

 

 

「情報が足りないから答えられない」と答えた方は正解です。

 

 あなたのチームが連携プレイをあまり得意とせずに、エースプレイヤーがいるなら『QWER』を参考にすべきではないでしょうか。 

 

 多くのIGL味方との連携を重要視して、軍隊のようなチームを参考にします。

 

 

 決して否定はしませんが、『ASDF』を選ぶIGLにたずねてみたいです。

 本当にチームメンバーに適したスタイルでしょうか?

 

 

 私は、こんな言葉をよく耳にします。

 

 

指揮官「うーん、このチーム強いけど○○ってプレイヤーが強いだけなんだよな~」

 

 という思考は違います。○○というプレイヤーが強さを発揮できる環境を用意するチームなんですね。

 

 いろんなプレイスタイルが存在するのは事実です。

 それは絶対に受け入れなければならない。

  たとえ、運ゲーのように見えたとしても。

  エースプレイヤーが強いだけのように見えたとしても。

 

 あなたが好むチームスタイルがあるのを否定はしません。

 ここで、指揮官の思想が出るんです。

 

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 あなたがメンバーたちへ理想の動きを伝えられるのなら、1.が向いています。

  [あなたの指揮]がみんなに信頼を置かれることが大切です。

  なぜなら、誰しもが[あなたの指揮]に合わせる必要があるからです。

   プレイスタイルは絶対に十人十色ですからね。

 

  もしくは、あなたが求めている動きをしてくれるメンバーを探すのもいいです。

 

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 あなたが縁の下の力持ちとなり、味方の強さを発揮したいのなら2.を選ぶべきです。

  味方の特徴をあなたが見つけて、味方のためのコンセプトが見つかると素敵です。

 

 例えば、全員がIGLっぽく意見を出し合うみたいなチームは2.のケースですね。

 

 

 もし、あなたの味方がいつまでたっても求めている動きをしてくれないなら、

 そもそもあなたの指揮構想を味方は理解していません

 

 そのマップの定石なんてものは一度捨ててあなたのチームが勝てる方法を見つけるしかないのです。

 

 

 もしくは、理解せぬまま強制的に動かすか……。

 IGLがチームプレイを圧倒的に理解していて、他のメンバーが理解できていない場合はこういうラジコンチームになりがちです。

 

 そういう場合は、そもそもチームプレイについて説明する必要がありますし、彼らの成長を待つ必要があります。

 

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 指揮官の思想とは

 

 あなたが味方に『あなたが考える理想の動き』を実行させるのか。

 あなたが味方に『味方が考える理想の動き』を実行してもらうのか。

 

 ということに帰着します。

 

 

 

 結局1.で成功できなかった人2.で考えたほうがいいと思うんです。

 

 

 あなたのチームはどうなりたいんですか?ASDFになりたいんですか?

 それは『ASDF』になれるチームが目指すべきでしょう。

 

 あなたが『目指すチーム』を探すべきではないでしょうか。

 あなたの好みではなく、チームに適した

 

 

 味方があなたの思う『理想の動き』をしてくれたら勝てる自信があるのなら、それを推し進めてもいいと思います。

 

 ただ、味方の思う『理想の動き』でも勝てるかもしれない。と思うなら……。

 「あなたの思う理想の動き」を「彼らの理想の動き」に変換できるようなスタンダードへと変えるべきでしょう。チームも解散しませんし

 

 

 そのやり方は、きっと見つかります。

 

 

 ps.単純にマップ知識がないなら教えてあげてください。

   例えば、求めている種類の報告ができないならなぜ必要か説明してください。そして、どうせ忘れているでしょうからあなたが逐一聞いてください

 

   センスないならキックしてください。物覚えの悪い人は確かにいますから。

  あなたがそこで妥協するのなら、味方の動きにも妥協してください。

  本当に勝ちたいのなら、熱心に説得ができるはずです。それをしてもダメなら「あと三試合までに治してほしい。できなければキックする」というだけです。

 

  勝ちよりも面倒臭さを取るなら、それまでのこと。

  

  個人的に思うコツは、指揮官の思うスタンダードになにが必要なのかをきちんと説明することです。

  その味方の改善した行動なにが生まれるのかを説明できないのなら、理解なんてしてもらえるわけがありません。

 

 

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 余談

 

 なぜ多くの人が難易度の高い1.をやってしまうのか。

  1.ってのは味方の理解力も求められますから、センスもあると思います。なのになぜ1.を選択してしまうのか。

 

 

 それは数多くのプロチームに、指揮官が理解できないチームスタイルがあるからです。

 

 

 

 そもそも、チームの好みってのは「理解できるから」だと思うんですよ。このプレイヤーが好き!ってのはどうでもいいんですけど○○のチームが好きっていう概念はそのチームの戦術を「理解できる」からだと思うんです。

 

 

 じゃなきゃ参考にできないでしょう? だってわからないんだから。好きにもなれないでしょう。どれも同じに見えるでしょう。

 

 

 だからエースプレイヤーが無双する系のチームが好きって人は少ないんじゃないんですかね。

 そのエースプレイヤーは好きになってもチームそのものを好きになるってあんまりないと思うんですよね。

 なんかオシャレな作戦とか戦術を使ってるチームのほうが面白いと思えるでしょう? 自分に理解できる範疇で

 

 

 だから彼らを真似たがるんですよ。

 チームに適したスタイルの模索よりも自分が理解できるスタイルを先行させてしまうんです。

 まあ、それでもいいんですけどね。味方が理解してくれてるのなら

 

 

 けど一般的にはうまくいかないことが多いんです。

 だって本人たちの思考回路とは別の概念を植え付けていることが大半だから

 

 そして、完成する前に解散してしまう。

 その強さが発揮できず、指揮官と面子の間に不信感が生まれる。

 

IGL「なんで理解してくれないんだ……」

メンバー「なにを求めているのかが分からない……」

 

 となるんですよね。

 理解していない概念を与えているから

 

 それをあなたが理解させてあげられるのか。もしくは理解してくれる味方なのか

    理解させてあげられないなら。もしくは理解してくれない味方なら

 

 2.を取るべきでしょう。

 

 

 指揮官として勝ちを求めるなら、1.と2.のどちらで進めていくのかを悩みましょうね。

 

 おしり。

 

 

 追記:なんか記事タイトルと別内容書いてる気がしたので、それっぽいこと書いてるやつ貼ります。

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