初級者or中級者クラン向け意識すべきことや練習内容tips

 今回は初心者から中級者程度の方々(FPS歴2年未満を想定)へ向けた、チームでやるべき練習内容のtipsです。

 

 

 私の予想……というより経験なんですが、正直チームで戦うということの本質をまだ知らない方々の練習内容は、

 ・とりあえず試合

 ・とりあえずグレネードを覚える

 ・とりあえず作戦を覚える

 だと思うんですね。まあ悪いことではないんですが、少し効率的というか、手っ取り早く強くなる方法をお伝えしようかと思います。

 いわば受験における合格点突破だけを狙うtipsみたいになると思います。

 

 

1.少数戦を練習しましょう。

 まずみなさんが練習するのはグレだったり作戦ではありません。極めるべきは動きの合わせ方です。

 私個人の意見ですが、初心者ながら1年間とあるFPSタイトルをやっていた人たちと、FPS歴5年でそのFPSタイトルを二日プレイした人たち、これをチームで5on5やったとしたら、自分は後者が勝つと思います。

 そのゲーム特有のシステムの理解なんてことよりも重要なことがあるんですね。それが、チームとしての合わせ方なんですよ。

 FPSには主に三つの技術が存在します。

 一つ目はAIM。二つ目は釣り。三つ目はピークです。

 特に、釣りとピークに関してはこれらを極めているチームは中の上や上の下ぐらいでもそうはいません。面倒臭い技術なのと、そもそも使わなくてもAIMだけで乗り切れてしまうことが多いからです。

 

 そして、少数戦の技術を上げるうえでなにが必要なのかと言われると、ズバリ釣りです。釣りというのは、要するに相手がAIMしている箇所を固定or限定することです。その間に、別の人が見ていない方向からダメージを与えるor殺すことが目的となります。

 その具体的なやり方はいろいろありすぎて正直書ききれないんですが、コツとしては成立する角度を自分たちで実験してみることと、釣られそうな餌はどうやって与えればいいのかを考えればうまくいきます。

 なぜこの技術を練習したほうがいいのかというと、撃ち合いの調子によって勝率が変わらないからです。さらに最も大きな利点としてライフが削れにくいです。というのも、釣り側の技術が高いと、ライフやグレを失うことなく相手の注意を引けるわけです。リソースの消費が少ないんですよね。

 

 次にピークです。ピークは要するにチラ見なんですけど、イメージとしては情報収集のために使う操作技術のことだと思ってください。まあこちらもやり方がめちゃくちゃあるので正直ブログに書ききれないので調べてほしいですが、一応どんなピークがあるのかだけ説明します。

 みなさん、壁から体を少しだけだしてのぞき見している構図を思い浮かべてください。

 それで、キャラのモデルって、どこからカメラが広がってるのかって言うとなんですよ。(大体のゲームは左目

 ということは、目の横部分、いわゆるこめかみとかみたいな目よりも横に出ている部分ってのは、壁から全てはみ出てるはずなんですよね。だって、カメラの部分は目だから目を壁から出そうとすると、それよりも横の部分はすべてはみ出るはずなんです。

 したがって、例えば腕だけを出すピーク(自分は相手の姿が見えない)なんていう方法があったりします。もちろんジャンプして一瞬だけチラ見とかもいいですよ。他にも、スロー勝負といって歩きボタンを押しながら壁から出たりするのもありますが、それは基本的に弱いです。なぜかといえば、先ほどから書いてるように目よりも横に出ている部分が相手のほうが先に見えるからです。自分は絶対に目の部分が壁から出るまで相手の姿は認識できません。

 こちらもなぜ技術を練習したほうがいいのかというと、釣りと同じでリソースの消費が移動スキルだけなんでほぼないに等しいのと、釣りと少数戦に使える技術なので応用性が高いです。

 

 ではこれらの練習方法はなんなのか? って話なんですが、多分チームは大体5~7,8人ぐらいで構成してると思うので、皆さんなりにチーム内で2on2とかを状況設定して練習しましょう。自分のライフ削ったりグレネードをちょっとだけ持つとかでいろいろ作ります。

 そしてひたすらにカバーのやり方の練習、出方の練習、そして釣りの練習です。

 相手を釣れない釣りなんて意味ないですからね。銃声鳴らせば釣りになんてならないですよ。

 

 対戦相手探して試合するのは構わないんですが、先に前提として作り上げたい地力があるんですね。

 だって、なにも練習していない人たちが試合してもそれは体育のサッカーやバスケとそんなに変わらないですよね。本当の意味で強くなりたいなら順番が違うと思います。練習でインプットもせずに試合でアウトプットすることはありません。

 なので、イメージトレーニングをこめた撃ち合いの練習だったりを、まずはチームで先に練習しておくことが大切なのかなあと思います。いきなり試合しても、本当の意味で合わせ方の練習(出方や報告とか)していないと多分できないでしょう。自分がそういう経験をしています。

 

 最後に余談ですが、この練習方法は将棋における詰将棋に近いです。最終的なラウンドの取り方ってのは絶対にこの練習が必要になってきます。これがいわば地力と呼ばれるチームの根本的な強さです。これをきちんと身につけることで、他のことを取り入れてもよい状態になります。

 

 

2.反省会のやり方を上達させましょう。

 まず、反省会ができるチームとできないチームがあります。それを分ける一番大きなポイントというのは、なぜ失敗したのか理解しているのか否かです。例えば、単純に作戦を覚えてグレを覚えて試合をしたとします。そうしたら、作戦が失敗した→作戦を成功させよう! だったり、あの箇所で出たのがミスだった→ちゃんと出るタイミングを伝えて合わせよう! とかになります。

 確かにそれは反省会にはなってるんですけど、なんというか、ちょっと違うんですよね。それはなにが失敗したのかを説明しているだけでしかないんですよね。確かに例では一見改善方法に見えるんですが、私ならこのように求めます。

 

 作戦が失敗した→まず個人個人が作戦や動きの意図を理解しているのか→失敗した原因は個人のミスなのか、チーム全体のミスなのか→どうやってそれらすべてを治すか→作戦を成功させよう!

 

 になります。例えばですけどね。

 作戦が失敗する理由ってたくさんあるんですけど、まずみんなプロの動きを完全にパクるor決めたことを脳死でやっちゃうんですよね。それって、相手が同じ動きをするのが前提ってことですか? それ運ゲーじゃないでしょうか。

 そうではなくて、なんでその作戦が成功したのかor成功するのかをちゃんと考えたほうが良いんですよね。意図した行動、なぜプロたちがその行動をしたのかをきちんと想像し、説明できるになりましょう。

 ちなみに私はラッシュ系の作戦は基本初心者や中級者の方たちには向いてないと思っています。というか、まだ必要ではない。

 なぜなら、反省点が少数戦の技術よりになりがちだからです。それは、つまり撃ち合い運ゲー要素が大きいのと、指揮官の読み要素が大きいということです。それよりもすべき練習があると思います。

 

    ps.CS系はマネーシステムの関係上、エコラウンドでラッシュするのは全然問題ないです。

 

 反省点にありがちなことを挙げながらこれはお終いにします。

 1,のチーム内活動でもこれは適用できますよ。

 

 まずリスク管理です。

  自分が死んでもいい役割かどうか考えながらやりましょう。そして、分からないなら聞きましょう。3on2とかいう状況で、味方に賭け行動してもいい? みたいな質問をすればいいです。もう既に人数の有利差はあるので、これを維持したいと思う人がいれば、きっとダメと言うでしょう。こういうのを反省会という名の評価点の話(どっちが得か損か)になっていきます。多分答えは、賭けない方が大体いいです。

 次にすべての行動に意図があったのかどうかです。

  例えば守り側で少し有利になったから詰めてみた→それは本当に必要でしたか? すべての行動に説明ができるようにしてください。読みと感覚は異なります。読みというのは、マップ上で与えられた情報、報告と、今までのラウンドからの傾向で出せるものです。感覚は感覚でしかありません。

 最後に報告です。

  チーム内で場所、自分の状況、敵の状況、そして次に相手が取る行動の予測、自分たちが取るべき行動の予測。これらが基本です。

  次に、自分が味方になにをしてほしいのか。なにをしてあげればいいのか。応用になります。

  報告を極めると、とりあえずそれだけですべて意図した行動ができるようになります。つまり、自分たちで納得の行かない結果や、反省点のない結果が生まれなくなります。

 

3,試合慣れしましょう

 口悪く言ったインプットせずにアウトプットつたつたですが、まあ正直だからといって試合の量もこなさずに強くなれるかっていうと無理です。結局試合はぶん回す必要があります。

 なぜかというと、理屈だけでできるほど簡単なFPSはないからです。試合をしなければ見えない反省点だったり、チームの穴は見つからないでしょう。ただ、やはりその穴を見つけるのに必要なのは、まずチームとしての基盤を完成させることが必要だと思っています。1,に挙げたことを心がけながら、まずは撃ち合いの技術の向上からです。やっぱり、試合したはいいものの、実力差がありすぎて反省点が漠然としてしまうのは時間の無駄だと思います。それでも反省点が見つけられたら、わりと才能ある方ではないでしょうか。

 

 以上でtipsは終わりです。さらに具体的にどうやって勝つのかor有利を作るのかが知りたくなった場合は、他の記事をご参照ください。

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